虫歯治療の時に金属を詰める治療がありますが、現在の歯科ではこの治療方法は過去のものになっています。
1、2本の小臼歯に痛み等の症状が出ました。金属の下に虫歯が再発しています。今回はこの金属の充填物を除去し、虫歯を取り除いて、これとは全く違う治療法をします。
2、麻酔をして金属の詰め物を除去しました。やはりエナメル質と象牙質とに虫歯が再発して進行していました。これは金属を虫歯治療に使う場合の宿命です。幸いにも虫歯は神経にまでは進行していませんでした。虫歯を綺麗に除去してから歯に接着の処理をします。これから詰める接着性充填材とを強く結合させ、虫歯の再発を防ぐためです。
3、歯にコンポジットレジンの接着性充填材を少しずつ積層している所です。歯の隣接面から始めます。詰めては光で重合・硬化し・・・の繰り返しを続けます。
4、形態が復元出来ました。詰め物は歯と同じ色調なのでどこを治療したのか分からず、審美的にも優れています。この診療にかかった時間はおよそ一時間半でした。また通院時間はいつも一回です。これは現代にマッチしし、患者様にも喜ばれる治療法と言えます。診療後はこの治療をより長持ちさせる為、また虫歯・歯周病を避けるために、適切な口腔清掃と歯科医院での定期検診が望まれます。