鈴木歯科医院(成城)(世田谷区/成城学園前駅)

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歯科治療の本質 2

   歯科治療の本質とは?  予防編 2

  良い歯磨きの方法とは

 実際の「予防法」についてですが、日頃、皆様のやり方を拝見して気になっている所は、

① ブラシの狙いどころがはっきりとせず、その上

② ものすごくブラシの圧力が強すぎる、また

③ ブラシを動かすストロークが長すぎる、

④ そして短時間であっという間に終わってしまう事、

などが共通しています。

これらは全てが正反対です。

 

  正しいやり方は、

① 歯と歯肉との境目、つまり歯茎こそが細菌が感染して繁殖する危険地帯なので、ここにブラシの毛先を充てるべきであり、

② またブラシの圧はソフトに、

③ ブラシの動くストロークは短めに、そして

④ ある程度のブラッシング時間が必要です。

 

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 正しい清掃のテクニックをもう少し細かく言うと、

 歯と歯肉との境目、歯茎に狙いをつけてここにブラシの毛先が当たっている事を確認する事、

則ち歯ブラシの位置決めをする事、

いきなりブラシを動かさないでその前にブラシを所定の位置に静止させる事が肝要です。

 

 そうでないと狙いが定まらず、空振りを繰り返しているだけになり、時間をかけた割には効果が出ないのです。

まずブラシをあてるべきところに静止させ、それからこれを細かく振動するように動かします。

ブラシの圧力が強いと歯を摩耗させ、歯肉を傷つけたりするので、思った以上に柔らかい力にコントロールした方が良いですし、一度に清掃出来る歯は2本くらいであり、せいぜい多くても3~4本にとどめるべきです。

 

 また一か所大体30回くらいはブラシを往復させると効果的です。

つまりここに30ストロークくらいを柔らかい力で、ブラシを振動させるようなイメージです。

 

 口腔清掃、即ち口の中で確実な除菌をしましょう。

その為の基本理念やそれなりの手技がきちっと出来てこそ、健康づくりの除菌が可能になります。

出来れば手鏡の方が良いのですが、初めの1~2か月は鏡を見ながら、自分にとって一番良い方法をつかんでみましょう。

鏡を見ないでもこれが出来るようになったら、もう無意識でも綺麗に口腔清掃が出来るようになっています。

そうなれば新聞を読みながらでも、テレビを見ながらでも確実な除菌が出来ます。そうするとブラッシングの為に特別な時間を割かなくとも良いことになりますから、是非ともこれを試みてください。

 

 「口の中が細菌で汚れているとヌルヌルしていて気持ち悪い」と言う感覚、センスが必要です。汚れていても一向に分からないのは病気の仲間に入っているのと同じです。

 

 ブラッシングや、次にお話しする歯間清掃の時に、歯茎からかなりの出血が出る場合があります。多くの場合はそのまま続行しているうちに段々と出血量が少なくなるは

ずです。中には出血は悪い事だと勘違いして清掃を中断する人がいますが、それでは何時までたっても出血は治りません。

 

 歯茎付近に細菌が多く付着・繁殖して、細菌が活動しているから出血があるので、これをブラシなどで取り除いていうちに細菌の生息数が減り、それに伴って出血が減少してゆきます。このような場合は手を緩めない方が良いと思われます。

 

   歯間清掃について

 「ブラシは良く当てているはずですが、どうして虫歯が次々に出来るのでしょう。」時々そのように質問されます。

この答えは二つあります。

 

 一つは、口の中に食べ物がいつも入っているからです。

食べ終わって暫くしても、歯の表面は酸性のままです。

今の多くの食品はそもそも酸性であり、また細菌が歯の表面に付着するとそこは強い酸性になり、これが虫歯の発生の格好な条件になります。

つまりいつも間食したり、コーラやジュースを飲んでいると、虫歯発生の格好な条件づくりをしているのと同じなのです。

ここでとても大事な事は、食後一時間近くで唾液の力で口の中の酸性が中和するのです。中和していれば虫歯になる可能性が低くなるので中性を暫く保って

いる事が極めて重要なのです。

具体的には、食事後にブラッシングができたら、暫く何も口にしない事、朝食後は昼食まで何も食べない事、その次は夕食まで何も食べない事がとても重要

です。乃ちダラダラと何時も食べていないで、食べる時間、食べない時間の区別がハッキリとしたメリハリのある食生活をする事が最も基本であり、大切な

です。

今は沢山の食べ物に溢れているので、何も考えないと、クッキーやチューインガムが口の中に入っています。これがいけないのです。

一般のお茶や、ミルク・砂糖抜きの紅茶などは問題ないですが、ミルク・砂糖入りのコーヒーは食事の中では良いでしょうが、そうでなければ口腔内が

酸性になるので避けた方が賢明です。

 

もう一つの答えは、歯と隣の歯との間、歯間部に溜まったままの細菌叢が除去されずに繁殖している事です。

ここは歯ブラシでは届かない所なので、ここを清掃するには歯間ブラシフロス等の補助的な清掃用具が是非とも必要です。

この運用法にもポイントが有るので衛生士等の指導が必要です。

 

予防については、細かく言えばもっと有りますが、大体は以上の通りです。

是非ともこれを活用して高齢社会に向けて準備してください。

 

虫歯や根管治療等についての治療上の外せないポイントについては又いずれの機会にお話しいたします。

 

                                    鈴木歯科医院 鈴木浩一郎

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