下顎には神経・血管が入った下顎管が走行しており、ここにインプラントが触れてはなりません。ですから歯槽骨の厚さが薄いと難症例になりますが、今回はうまく行きました。
① 術前のレントゲン写真です。長さ10mmのインプラントを通常通りに埋入すると下顎管に触れてしまいます。
② 術後のレントゲン写真です。インプラント体をそれぞれ方向を変えて傾斜埋入し、下顎管に触れぬようにしました。その後、疼痛や痺れは有りませんでした。
③ インプラント埋入後、3か月経過したのでキャップを装着して型を採る準備をします。
④ 型を採り、インプラント体の上に連結した2本の冠を装着しました。今まで歯が無かった所でごく自然に噛めるようになり、患者様は大変に喜ばれました。